• 公開:2017年08月24日
  • 更新:2020年12月03日

【eiiconユーザーインタビュー/株式会社フーモア 芝辻氏・白壁氏】「スモールスタートで結果を出し、徐々に大きなプロジェクトに育てていく」

株式会社フーモア

株式会社フーモア
  • 地方創生
  • 出版
  • ゲーム
  • クラウドソーシング
  • 言語AI
  • 画像AI
  • IoTデバイス
  • 課題解決No.17「パートナーシップで目標を達成しよう」
  • プロダクト(製品)共同開発
  • 共同研究
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 既存プロダクト改善(生産プロセス・製品性能・システム)
  • 3カ月以内の提携希望
  • 6カ月以内の提携希望
  • スタートアップ

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複雑な商品・サービス、専門性が高い分野など、「分かりにくさ、伝わりにくさ」に課題を感じている企業は意外に多いのではないだろうか。そうしたコミュニケーションの課題に「漫画」という手法で切り込んでいるスタートアップがある。東工大・アクセンチュア出身で、漫画家という異色の経歴を持つ芝辻幹也氏が立ち上げた株式会社フーモアだ。

同社は「クリエイティブで世界中に感動を」という理念のもと、6000名の漫画家・クリエイターのネットワークを擁し、クラウドソーシングのような形でゲーム向けイラストやオリジナル漫画、女性向け漫画アプリなど多岐にわたるコンテンツの制作を行っている。その強みを活かし、最近は企業向けのプロモーション漫画の制作事業を展開し、金融機関やメーカーなど数々の大手企業との協業を実現している。

サービススタート当初からeiiconを利用しており、既に大企業とのオープンイノベーションをスタートしている同社。eiiconを利用した印象や実際の協業事例について、代表の芝辻幹也氏に加え、芝辻氏と同じく東工大出身で外部協業のマネージャーである白壁和彦氏にお話を伺った。

▲株式会社フーモア 代表取締役/CEO 兼 漫画家 芝辻幹也氏

▲株式会社フーモア 社長室/室長 漫画 事業部/マネージャー 白壁和彦氏

eiiconを利用して、大企業との共創を実現

――eiiconのサービススタート当初から利用していただいていますが、どのような感想をお持ちですか?

芝辻:当社は他にもオープンイノベーションのサービスを利用していますが、eiiconは企業に直接コンタクトを取ることができる点が、他とは大きく違いますね。アクセラレータ―プログラムのように公募型ではなく、ある程度気軽にコンタクトできます。今のところ、3社コンタクトを取れば2社には会っていただけています。

白壁:アクセラレータプログラムなどは、ある程度大きな予算を組んで行うものですが、eiiconは無料で掲載できるので、小規模の予算から始めやすいというメリットもあると思います。オープンイノベーションを始めたばかりの担当者の方も実績を作りやすいですよね。スモールスタートで結果を出して、徐々に大きなプロジェクトに育てていけます。

芝辻:スモールスタートという点で、私たちのサービスと親和性が高いかもしれません。漫画というのは他のサービスよりも試しやすいですよね。たとえばシステム開発の場合ある程度の予算と期間が必要になりますが、漫画は1ページ・数万円の予算から試していただくことができます。そういった“手軽さ”というのも、eiiconのサービスモデルとマッチしているのだと思います。

――eiiconを通じて、コニカミノルタジャパン社と「働き方改革」に関する協業を進めていらっしゃいますね。

白壁:コニカミノルタジャパン様は以前から「働き方改革」を推進しており、自社の成功事例を他社にもソリューションとして提供しています。そして今後さらにそのサービスを多角的に展開していくために、協業先を求めていらっしゃいます。(※詳細ページ https://eiicon.net/articles/245

「働き方改革」には、生産性向上のためにITを活用した業務効率化やオフィスレイアウト変更、紙のドキュメント削減など様々なことが行われていますが、当社が貢献できそうだと考えたのは、ドキュメント削減の部分です。膨大なドキュメントを単に削減するのではなく、漫画で分かりやすくまとめ、効率良く情報を伝える提案を行いました。

――なるほど。コニカミノルタジャパン社サイドの反応はいかがでしたか?

白壁:提案に対してとても良い反応をいただき、まずはコニカミノルタジャパンさんの中でドキュメントを漫画化して成功事例を作ろうということで現在進めています。

打ち合わせをしている時に担当者の方から、「そもそも、働き方改革のサービス案内資料が分かりにくい。これを漫画にして分かりやすくできないでしょうか?」とご相談をいただきました。FAXでお客様先に送るA4サイズ1枚のDMなのですが、拝見すると確かに情報が多くて伝わりにくい印象を持ちました。そこで、まずはサービス案内のDMを漫画にするところからスタートしています。

――確かに、同じ情報を伝えるとしても、文字よりも漫画の方がパッと見て伝わりやすいですね。

芝辻:コニカミノルタジャパンさんからは「とても分かりやすくなった!」と高評価をいただいています。FAXでのDMは目を通されにくいですが、漫画であれば興味を惹き読んでもらえる可能性がぐっと高くなります。実際に展開していくのはこれからですが、サービスの認知獲得に貢献できそうだと期待をいただいています。

――今後、eiiconに求めることがあれば教えてください。

芝辻:掲載企業の温度感やスタンスが分かる目印があるといいですね。すぐにでも始めたいのか、今は様子見の段階なのか。取り組もうとしている領域はある程度決まっているのか、それとも広いのか――。企業によって求めるレベルや予算、担当者の権限も様々ですよね。

「オープンイノベーション」と一口に言っても、定義の広い言葉ですから、事前にそれが分かると、マッチングの精度も高まるのではないでしょうか。


サービス開始当初からeiiconを利用し、コニカミノルタジャパン社との共創をスタートさせている株式会社フーモア。「企業に直接コンタクトを取ることができる」、「無料で掲載できるため、小規模の予算から始めやすい」というメリットを語ってもらった。eiiconは、同社のようにスモールスタートで進めていこうという企業にはマッチングの高いサービスとなっている。

来週8/29(火)に掲載する記事にも、引き続きフーモア 芝辻氏・白壁氏が登場。「大企業との協業における秘訣」を中心にお話を伺った。

(構成:眞田幸剛、取材・文:佐藤瑞恵、撮影:加藤武俊)



選択しているビジネス領域の企業

株式会社Toonsquare

「Toonsquare(トゥーンスクエア)」という現在の企業名は、マンガを意味する英単語「Cartoon」の「Toon(トゥーン)」と、「広場」や「正方形」、または「欄/マス」という意味の「Spuare(スクエア)」を合わせた名前です。生活の中で聞いた、書いた、話したエピソードを、四角い欄の中で面白い「マンガ」として誰もが手軽に表現でき、意思疎通が図れる世の中を夢見た創立メンバーたちの抱負が込められています。そんな弊社が運営する「Tooning(トゥーニング)」は、プログラムの設置が必要なく、ウェブブラウザ(https://tooning.io)に接続してコンテンツ制作が行える、SaaS(Software as a Service)を基盤としたデザイン制作ツールです。AI技術が搭載され、『誰でもクリエイターになれる』という言葉をスローガンとし、クリック操作と簡単な運営だけで、ポスターからSNS用コンテンツ、さらにはマンガの制作が可能となります。代表的な企業向けサービスとして、AIキャラクター制作サービスが挙げられます。通常のキャラクターはポーズを変える度にデザインし直さなければならず、コンテンツ制作までに時間と費用を要しますが、ブランディングからマーケティング、全てが一貫して可能になるTooningのAIキャラクターは、デザイナーがいなくても、Tooningの制作ツール内で表情や動作が自由に変更でき、GIFや映像への活用も可能です。企業様に合った新規キャラクターの制作はもちろん、既存のキャラクターをTooningに登録しAI技術を搭載することで、HPやアプリ、SNSでの多様なキャラクターコンテンツが社内で制作可能となります。

  • プロダクト(製品)共同開発
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • 新市場の模索
  • 海外ベンチャー
  • 教育研究機関
  • スタートアップ
株式会社Toonsquare

ふわころもち合同会社

弊社役員2名が、講談社月刊ヤングマガジンにて漫画家として連載しながらアニメーション(映像)やゲームの素材作りを行っておりました。 2013年頃より、多くのコンテンツと触れ合うためにコンテンツ企画やプロデュース、ディレクションも行っております。 6年間のフリーランス期間を活かし、現在のお取引先企業様とお仕事させていただいております。 弊社の社員は、それぞれフリーランスとしてやっていけるメンバーを集めており、 確実な責任とクオリティ管理をもってして業務に取り組んでおります。 各企業さまとのお仕事も、プロデューサーやディレクター業務を多く請け負っております。 まっさらな状態からの企画立案や、それぞれの目的に即したマーケティングの提案など、 エンターテイメント業界との関わりが無い会社様にも丁寧に説明しプロジェクトを進めてまいります。 プロジェクトは、企画立案から、キャラクターイラスト等のコンテンツ素材の制作、 声優の手配やイベント企画・運営など、包括して監督することが可能です。 通常分散してしまう業務を一括して、確実にお届けいたします。 また、一括して行うことにより、分散してオーダーするよりも安価/短期間にて制作が可能です。 提供リソースに記載しておりますものは、全て個別/複数等、ご希望にあわせ承ります。

  • プロダクト(製品)共同開発
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • 資金調達したい
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • スタートアップ
ふわころもち合同会社

株式会社Arms

ひとつの発注先ではなく、お客様の「ビジネスパートナー」として、全力で仕事に取り組んで行く事をお約束致します。近年、インターネット環境の進化によって、より「動画」が身近な物になりました。スマートフォンなどの端末を通じてSNSやYouTubeなど、動画コンテンツに触れられる機会が日々増加しています。広告動画、セミナー動画、ハウツー動画、プレゼン動画など、そのニーズも多岐に渡り、動画市場はWEBフィールドを中心に活況を呈しています。我々アームスは、企画提案という上流の工程からはもちろん、撮影のみ、編集のみ、イラスト制作のみといったピンポイントでの参画など、様々なフェーズで制作に関与できる事が大きな強みです。社内外にクリエイター・ネットワークを多数擁し、制作リソースも豊富です。緊急のご依頼や、大量制作にも柔軟に対応が可能です。プロとしての編集スキルを身につける為の動画クリエイター養成スクールも運営している事から、今後を見据えた内製化の支援、制作ノウハウを納品させて頂く事も可能です。動画を作る事だけが目的であってはなりません。動画というツールを用いてお客様のビジネス発展に寄与する事が我々の目指す「仕事」です。動画を活用したコミュニケーションをもっと身近に、もっと当たり前にしていく事が我々に課せられた役割であると考えています。

  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 事業提携
  • 中小企業