• 公開:2023年12月22日
  • 更新:2023年12月22日

meet ▶[あめつちデザイン]:宿泊施設を地域のショールームに。あめつちデザインが考える地域創生戦略

あめつちデザイン株式会社

あめつちデザイン株式会社
  • 地方創生
  • BtoB SaaS(業務効率化)
  • インバウンド
  • 事業提携
  • 資金調達したい
  • 地方発ベンチャー
  • 6カ月以内の提携希望
  • スタートアップ

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https://auba.eiicon.net/projects/37270

#地方創生 #BtoB SaaS(業務効率化) #インバウンド #販売パートナー募集(チャネル拡大・エンゲージメント向上) #事業提携 #資金調達したい #地方発ベンチャー #6カ月以内の提携希望 #スタートアップ

急激に人口が減少し、存続が危ぶまれている日本国内のローカルエリア。魅力的な伝統工芸が眠っているにもかかわらず、その魅力を伝えきれていない地域も数多い。そのような状態が続けば、継承者がいないために途絶える伝統技能も少なくないだろう。

そのような課題を解決する事業を手掛けているのが、あめつちデザイン。同社は、地方の宿泊施設を地域のショールームに変えるサービスを展開している。宿泊体験をデザインし直すことで、地域のファン、つまりは関係人口を増やす取り組みを行っている。

eiiconのオリジナルピッチ企画「eiicon meet up!!」登壇企業に話を聞くインタビュー企画『meet startups!!』。――今回は、あめつちデザイン株式会社 代表取締役兼CEO 霜竹 弘一氏に起業の背景から同社サービスの強みや将来のビジョンについて語っていただいた。

▲あめつちデザイン株式会社 代表取締役兼CEO 霜竹 弘一氏

「自分の経験を活かして日本の未来に貢献したい」―起業の背景にあった想い

――まずは霜竹さんのキャリアについて聞かせてください。

霜竹氏 : 私は1992年から8年間、商社で働いていました。当時はインターネット黎明期。仕事柄、周囲よりも早くインターネットの世界を知ることができた私は、ITビジネスに大きな可能性を感じていました。より人と人がシームレスに繋がれる世界が実現すると考え、会社を飛び出し起業することにしたのです。

旅行が好きだった私は、インターネットを使い旅行取引に関するプロバイダーと旅行者が直接繋がれるサービスを作りました。単身でインドネシアに渡り、現地の最新情報を発信しながら、オンラインでオーダーメイドの旅行プランを提案するサービスです。加えて、当時は珍しかったオンラインブッキングもはじめるなど、10年に渡って旅行サービスを展開し、最終的には会社を売却しました。

――次のキャリアの転機はあったのでしょうか。

霜竹氏 : 次の転機になったのは、システム会社での経験です。そこでは、クライアントがどのようにエンドユーザーとの接点を持ち、事業者からのメッセージを受け取っているのかという、いわゆる「CXデザイン」の仕事をしていました。

独自のCX理論を確立し、小売業や外食チェーン、自動車メーカーなど様々な企業にコンサルティングサービスを提供しながら、その理論を磨いていったのです。どのタイミングで、どんなメッセージを投げかければ定期的に購入してもらえるのか、CXデザインについて深く理解することができました。

――あめつちデザインを立ち上げた経緯も聞かせてください。

霜竹氏 : あめつちデザインを立ち上げたきっかけは「未来の年表」という書籍を読んで、日本の未来に大きな不安を感じたからです。このまま人口が減り続けると、多くの自治体が立ち行かなくなり、国力がますます失われていく。その過程で多くの中小企業や伝統芸能、匠の技が失われると思った私は、どうにかして未来を変えたいと思ったのです。「旅行業」と「CXデザイン」の経験を活かして、何か日本のためにできないか。そう考えて立ち上げたのがあめつちデザインです。

CXデザインとECで、これまでにない宿泊体験を

――どのように今のサービスを考えたのか聞かせてください。

霜竹氏 : まず私が考えたのが、人と地域の接点を作るということです。そこで目を付けたのが旅館やホテルといった宿泊施設。旅行客の多くは、宿泊施設を拠点にします。宿泊施設での体験を変えれば満足度も上がり、地域のファンになってもらえると考えたのです。

特に、小さな旅館などは、地域の工芸品や特産品を扱っていることが多いですが、その魅力を十分に伝えられている宿は多くありません。地域の魅力を的確に伝え、商品を気に入ったお客様がスムーズに購入できる導線を作るために開発したのが「cocodake(ココダケ)」です。

――どのようなサービスなのでしょうか?

霜竹氏 : cocodakeには大きくECとDXの2つの機能があります。EC機能は、宿に置いてあるスマホやタブレットで、インテリア家具や特産品を購入できる機能。欲しいと思った商品を注文すれば、メーカーに直接注文が届くため、宿泊施設が在庫を抱える必要がありません。

ただ商品が羅列されているだけでなく、どんな職人がどんな技術を使って作っているのか、背景にあるストーリーを伝えることで、商品への魅力を十分に伝えられるのです。興味を持ったお客様の中には、工房に足を運んだり、定期購入してくれる方もいるでしょう。

――通常のECサイトからでも購入できると思いますが、それらとの違いも教えてください。

霜竹氏 : 私たちのサービスの最大の特徴は、クライアントごとにCXデザインのコンサルティングをして、効果的に商品に触れてもらえる体験を作り出すことです。宿泊客が宿の中でどのように過ごすのかシミュレーションしながら、どのタイミングでどの商品に触れるかデザインしていきます。

システムを導入するだけではなく、戦略的にCXデザインをするため、単に商品を買ってもらうだけでなく、商品のファン、ひいては地域のファンになってもらえるのです。手間はかかりますが、他の競合と比べると大きな優位性になるでしょう。

――DX機能とはどのようなものでしょうか?

霜竹氏 : 宿泊施設の配布物やご案内をデジタル化するサービスです。宿泊施設では地域のイベントや特産品のポスターを貼っていますが、その更新作業も楽ではありません。デジタル化することで、更新作業が効率化され、本当に重要な作業に集中できるのです。一日だけの特別なおもてなしの案内などもできるため、工夫次第でお客様の満足度も高められるでしょう。

▲cocodakeの主な特徴として、上記の6つが挙げられる(画像出典:あめつちデザインホームページ

「面」のサービスで、地域全体を盛り上げていきたい

――今後、どのような企業とのオープンイノベーションを検討しているのか聞かせてください。

霜竹氏 : 私たちのサービスは、メーカーさんとの相性が良いと思っています。特に旅館でじっくりと触れることができ、商品の価値が分かるものだとなお良いですね。たとえば寝具。寝具は店頭で少し触っただけでは、本当の価値は分かりません。旅館で寝てもらうことで本当の良さを分かってもらい、スムーズに購入に繋げることができます。

――宿泊施設の中で使えるものであれば、様々なメーカーと組めそうですね。

霜竹氏 : 宿泊施設の中だけではありません。最近は自転車をレンタルして回る観光客も多いですよね。自転車の乗り心地を体験してもらえれば購買にも繋がりますし、アンケートをとることで新たなビジネスモデルにも繋げられるでしょう。現在は宿泊施設をメインにしたサービスですが、今後はさらにビジネスを展開していく予定なので、オープンイノベーションできる企業の幅も広がっていくと思います。

――どのように展開していく予定なのか聞かせてください。

霜竹氏 : 現在は宿泊施設をショールームにする「点」のサービスですが、今後は街全体を回遊してもらえるように「面」で展開していきたいと考えています。たとえば今は宿で飲んだお酒を買ってもらうような、「モノ」の消費を促していますが、今後は酒造見学など「コト」消費にまで繋げていきたいですね。

そのように街全体を回ってもらえるように促すことで、旅行客の方にもこれまでとは違った旅を提案できます。これまで観光客が行かなかったような場所にも足を運んでもらうことで、より地域の魅力を感じてもらえればと思っています。

――様々な事業者とのオープンイノベーションが考えられますね。

霜竹氏 : そうですね。地域の活性化を考えている企業であれば、どんな組み方もできると思います。観光客が増え、街の周遊が活発になれば、鉄道会社やバス会社にも大きなメリットがありますよね。どんな業態であれ、地域を盛り上げたいと思っている会社とのオープンイノベーションを進めていきたいです。

――最後に、これからのビジョンを聞かせてください。

霜竹氏 : 私たちのビジョンは、旅行を通して地域のファンを増やしていくことです。ファンというのは、決して移住する人たちだけはありません。たとえば、都会に住みながらも地域と繋がりを持ち、時には自分のスキルを提供する人も含めます。様々な人が様々な繋がり方ができる仕組みを作っていきたいと思っています。

▲2023年8月に開催されたピッチイベント「eiicon meet up!!vol.8」に登壇した霜竹氏。

(取材・文:鈴木光平)


選択しているビジネス領域の企業

合同会社FlowerRose

経営理念 ・人が喜ぶビジネスを目指しています! ・インバウンド事業で地域活性に貢献したい! ・災害時トレーラーハウスを活用! ・ログハウスセルフビルドで地域活性! 実績としては、富士吉田市下吉田駅近くの住宅街の駐車場用地に、トレーラーハウスを設置、旅館業法簡易宿所を作り販売コンサルティングを施し、オーナー様をつけて営業しております 弊社は地域活性のため主体の宿泊施設を自社で作るため京都市に法人移動して営業しています。 アフターコロナのための事業を企画しています。 ログハウスとトレーラーハウス事業計画を作っています。 旅館業法、簡易宿所の許可は5個取得代行実績あります。 ログハウスは北欧の木の良さをお伝えする企画です。 人の健康やペットの健康に寄与するとして、 今年の意気込みは ・ログハウスセルフビルドプロジェクト ・グループホーム建築プロジェクト ・宿泊施設オープンプロジェクト ・森の贈り物鹿地域活性化プロジェクト 2024年秋 インバウンド主体!京都四条Soggiorno a Casa 民泊&京都観光体験店舗OPEN!

  • 自治体
  • リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
  • 事業提携
  • ジョイントベンチャー設立
  • 資金調達したい
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • 新市場の模索
  • 中小企業
  • 外資系企業
  • 大学発ベンチャー
  • 3カ月以内の提携希望
  • 地方発ベンチャー
  • 6カ月以内の提携希望
  • 海外ベンチャー
  • NPO・NGO
合同会社FlowerRose

株式会社Nazuna

株式会社NAZUNAは“おせっかい” を通じて、仲間の幸せとお客さまの感動を追求し、人と人との繋がりの素晴らしさを後継するという「おせっかい革命」を理念に2018に設立しました。 主な事業内容はホテル/旅館の運営、企画/開発、マーケティングコンサル、地域創生事業です。 インターネットの普及で、人との繋がりが安易になり、非常に便利な世の中になったと思います。しかし、人類の進化と共に消えていったものもあります。それが、”おせっかい“です。  私たちは、“古き良き”と“新しき良き”を融合させることが本当の進化だと思っています。旅館という宿泊施設を通して、お客様に“おせっかい”を感じてもらい、そのお客様がご家族やご友人に“おせっかい”をして、幸せが広がることを目指しております。 【実績】・『ミシュランガイド京都 大阪2020』(日本ミシュランタイヤ発行)にて「NAZUNA京都二条城」「NAZUNA京都御所」が3パビリオン旅館(特に快適な旅館)として掲載。「NAZUNA二条城」は2017年度版から4年連続「NAZUNA京都御所」は開業初年度での掲載 ・宿泊業界の枠にとらわれない働きがいを常に追求!2022年には世界約100ヵ国で「働きがいのある会社」を調整・分析しランキング形式で発表している『Great Place To Work®』 にてベストカンパニーに選出

  • リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
  • 事業提携
  • プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
  • ネットワーキング
  • スタートアップ
株式会社Nazuna

株式会社Infinity Soar

“もったいない”を、価値に変える。私たちは、眠っている資源や人材に光を当て、企業と社会の「本来の力」を引き出します。株式会社Infinity Soarは、「もったいないをなくす」 を理念に掲げ、企業と宿泊施設に向けた実行支援型のコンシェルジュサービスを提供しています。中小企業・個人事業主様向けの「企業コンシェルジュサービス」と、旅館・ホテル・民泊に特化した「宿コンシェルジュサービス」の二本柱で、単なる業務代行にとどまらず、経営者や現場に寄り添い“社外の右腕”として共に課題を解決し、成長を伴走することを使命としています。Infinity Soarの企業コンシェルジュは、中小企業や個人事業主の皆さまに向けて、日常業務の「もったいない時間」を解消するコンシェルジュサービスです。請求書・領収書の整理、契約書チェック、月次レポート作成といったバックオフィス業務から、SNS発信やキャンペーン設計、採用支援、補助金申請まで幅広く対応します。単なる事務代行ではなく、経営者や担当者の“右腕”として実務と戦略を両面から支え、企業が本来の強みを発揮できる体制づくりを伴走型でサポートします。【主な対応業務】書類作成(提案書/契約書チェック/議事録など)請求書・領収書管理、月次収支のレポート作成各種フォームや業務フローの整備問い合わせ対応、調査・リスト作成、見積もり取得代行SNS投稿文作成、キャンペーン設計採用支援、補助金申請、業務改善のご提案 などInfinity Soarの宿コンシェルジュは、旅館・ホテル・民泊など宿泊施設の運営を総合的に支援するサービスです。予約代行や予約管理といった日常業務から、OTA販売プランの整備、福利厚生営業、外注業者との連携管理、さらにはクレーム対応や業務改善提案まで幅広く対応可能です。単なる運営代行ではなく、現場に寄り添い“社外の右腕”として宿泊施設の成長に伴走します。【主な対応業務】企業への「福利厚生宿」としての紹介・営業支援販売プランの企画・設計(OTA掲載の最適化など)外注業者(清掃/システム/人材など)との連携・管理クレーム対応支援・改善アドバイス運営業務の棚卸しとフロー整備 などまた、弊社代表は日商簿記1級を取得しており、会計事務所での実務経験とホテル支配人としての現場マネジメント経験を持ち合わせています。そのため「数字に強い視点」と「現場を理解した視点」を融合させた支援が可能です。数字だけを追うのではなく、経営全体の流れを見据え、実際に役立つ提案を行います。

  • 資金調達したい
  • 中小企業
  • スタートアップ
株式会社Infinity Soar