- 更新:2025年01月07日
養殖魚皮由来フルレングスコラーゲン 〜I型コラーゲンの新しい展開〜
近畿大学 薬学部 病態分子解析学研究室
- 知育
- 教育研究機関
プロジェクトメンバー
責任者
プランのアップグレードで企業責任者情報を確認いただけます
プラン詳細はこちら
自社特徴
当研究室では,養殖魚の調理により排出される皮や農作物の加工品製造に伴い排出される果実皮などの廃棄部,あるいは,販売には適さないが十分に利用できる規格外品など,トレーサビリティの取れた作物の有効利用により,食品ロスを低減させるとともに,廃棄に伴うコスト削減と第一次産業,第二次産業の無賃労働を軽減するために,天然素材の機能性を生かした循環型使途開発を行っています。
提供リソース
●近大マグロ由来フルレングスコラーゲン(化粧品原料):部分的にヘリックス構造を緩めることにより,高分子量を維持したままで柔軟かつ極性基の露出を格段に大きくし,保水力と肌表面への吸着性を高めました。
●近大マグロ由来フルレングスコラーゲン(食品原料):生体表面への親和性により,単なるコラーゲンサプリメントではなく,食道などの粘膜保護効果を期待しています。
●シルク&コラーゲン加工:シルクプロテインを布などに含浸加工することで肌触りを良くし様々な機能性も付加できます。天然素材への親和性の高いフルレングスコラーゲンを加えて洗濯耐性を向上させました。
共創で実現したいこと
UHA味覚糖との共同開発により,高分子量(およそ300kDa)を保ちながら部分的に変性させたフルレングスコラーゲンを再現性良く抽出するスケールアップに成功し,化粧品原料や食品原料として販売できる体制が整っています。また,シルクプロテインと組み合わせることで衣類用の機能性素材を提供できる体制も整っています。これらを活かして,これまでにない社会に有益な高付加価値の最終商品を共同開発したいと考えています。
求めている条件
・ユニークな発想と先進的な技術を融合できるような応用力を持つ
・社会に役立つことを提案したいと考えている
・みんなが喜ぶモノづくりを目指している
・とにかくモノづくりが楽しくてしょうがない
オープンイノベーション実績
[氏名]
多賀 淳 (たが あつし)
[勤務先]
近畿大学 薬学部 医療薬学科 教授(病態分子解析学研究室),近畿大学 薬学総合研究所(兼任),近畿大学 リエゾンセンター(兼任),近畿大学 アンチエイジングセンター(兼任)
[学歴]
平成2年3月(1990年) 近畿大学 薬学部 薬学科 卒業
平成4年3月(1992年) 近畿大学大学院薬学研究科博士前期課程修了
[学位]
博士(薬学) 平成12年9月(2000年)(大阪大学, 第15703号)
「キャピラリー内反応を利用するキャピラリー電気泳動の応用拡大に関する研究」
[専門分野]
キャピラリー電気泳動(CE)や液体クトマトグラフィー(LC)といった分離分析を中心に新規分析法の開発や,それらを利用して生体成分の分析を行ってきました。また,現在は,これまで開発してきた技術と知識を活かして,種々の機能性物質や疾病マーカーの探索を行っています。そんな中,動植物中タンパク質や糖類の研究を行い,各種メーカーなどと商品の共同開発も行なっています。