- 更新:2022年01月12日
創薬志向型植物データベースや有用植物へのアクセス、オリジナル天然物バンクの構築を通じて、自然生態系と人々の健康が共生・調和する、持続可能 (サスティナブル) な社会形成に貢献する創薬・健康関連事業
UpRod-熊本大学-有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業

- ヘルスケア
- 農業
- 創薬
- 自治体
- プロダクト(製品)共同開発
- 共同研究
- リソース提供(既存技術の提供・特許流用の検討など)
- リソース探索(技術・アイディアなどを探したい)
- 既存プロダクト改善(生産プロセス・製品性能・システム)
- 事業提携
- 資金調達したい
- プロジェクト・イベント型(期間限定)での協業
- ネットワーキング
- 新市場の模索
- 大学発ベンチャー
- 地方発ベンチャー
- 教育研究機関
プロジェクトメンバー
責任者
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自社特徴
本事業では、ミッション・ビジョン戦略に基づいた海外・フィールドワークへの展開と地域エコ・マネタイズ戦略に基づいた民間企業等のパートナー企業との協業を、効率的に循環させるエコシステムを形成し、連携先-熊本大学-患者 (人類) にとっての三方良しを目指した取り組みを実施しています。オール熊本大学体制で、アカデミア目線・製薬会社目線のダブルエッジのきいた次世代型の研究を実施しています。特に、創薬成功確率を上げるための「ユニークな評価系」、多様性を持った「未利用天然物資源」を活用し、前臨床研究までをスムースに実施し、創薬業界で問題となる「死の谷」を越えるための体制を構築しています。
提供リソース
●創薬指向型植物データベース(伝統伝承医療用途、適用疾患、薬効、薬理活性、含有成分、毒性、植物分布地情報)を活用した、創薬・健康食品シーズとなる植物素材に関するコンサルテーションおよび当該素材の提供
●国内外の有用植物、日本や未利用天然資源(干潟微生物、共培養微生物、貧栄養培地・天然基質により取得した微生物など)から調製された熊大オリジナル天然物バンクを活用した創薬・健康食品シーズの取得支援
●エイズ、遺伝性腎疾患、アミロイドーシスを含む様々なアンメット・ニーズの高い疾患に対する評価技術(in vitro・in vivo評価、iPS細胞技術)や診断・薬物修飾・送達技術(DDS)を活用した創薬支援
解決したい課題
下記の5事業に関しての協業パートナー(共同研究・開発、資金提供、コンサルテーション、技術提供)を期待しています。
・創薬指向型植物データベース関連事業
創薬指向型植物データベース(PDⅢ)は、世界の維管束植物32万種を収録。創薬を指向した情報の収載とその検索システムにより、標的とする薬理作用や機能を持つ植物を網羅的かつ効率よく抽出することが可能。これまで、全世界的の維管束植物を網羅した植物データベースはあるが、 それらは主に植物分類学的が収載されているのみであり、一方、適用疾患などの情報が記載された植物データベースはあるが、特定地域に限定したものである。世界全体の植物情報を包含したものは本データベースのみである。PDⅢを活用した検索システムは、創薬のみならず、機能性食品や化粧品等へも応用可能であるとともに、生態情報と自生地情報も収載されており、それらは生産栽培へ応用も可能である。
・生薬原料関連事業
生薬原料の栽培から調達、成分研究まであらゆる角度からのニーズにお応えするためのプラットフォームを有します。
・健康食品・化粧品関連事業
健康食品や化粧品の素材となる様々な有用天然物素材を常に保有し、社内プロジェクトが進行しています。また、協業相手のニーズに応える天然素材に関する研究開発のコンサルテーションや成分研究などを常時実施中です。
・治療薬候補・評価技術の開発と導出関連事業
UpRodでは、①アンメットメディカルニーズが高い、②本学が、当該疾患研究領域において世界屈指の研究体制を有する、③創薬評価技術の独自性・信頼性が高い、④天然物創薬の候補物質を有する、という観点から、下図の四疾患を重点対象疾患として、研究開発を推進しています。大学としては珍しいPJベースのチーム体制(学内の様々な分野の研究者が参画)により研究開発が進んでいます(UpRodオリジナル次世代型アカデミア創薬スタイル)。また、薬を作るために最も重要な要素の一つは、治療薬候補を、ヒト臨床試験へ効率的に橋渡しするための、信頼性の高い疾患モデル生物の開発を行うことです。UpRodでは、治療薬開発を促進するためのモデルを活用した協業・ビジネス展開を企図して、様々な創薬評価ツールの作成や製剤化研究に取り組んでいます。
・オリジナル天然物バンク関連事業
UpRodでは、微生物(放線菌、カビ、キノコ)と植物(生薬含む)、海洋生物で構成されたオリジナルな天然物バンクを構築しており、学内外問わず本バンクを活用した天然物スクリーニングをサポートすることが可能です。すでに複数の製薬会社との協業も実施中であり、素材提供・成分研究・薬理研究など、様々な角度から顧客のニーズに応える体制が整っています。
共創で実現したいこと
本事業では、1)創薬指向型植物データベース関連事業、2)生薬原料関連事業、3)健康食品・化粧品関連事業、4)治療薬候補・評価技術の開発と導出関連事業、5)オリジナル天然物バンク関連事業、の5つの事業に関する共創パートナーを探しています。本事業の母体となる熊本大学薬学部では、これまでにも、民間企業との共同研究の実施や共同研究講座・寄付講座の設置を積極的に導入してきましたが、現在、本事業は、大学のオープンイノベーションを推進する新たなプラットフォームとして機能しています。今後、共創パートナーとともに天然資源に関わる持続可能 (サスティナブル) な創薬・健康産業の発展に寄与し、双方Win-Winとなる戦略を実践できればと思います。
求めている条件
本事業は、天然資源を有する各国と患者を結ぶ“三方良し”関係の構築に取り組み、創薬の視点から持続可能 (サスティナブル) な社会を創出する取り組みです。一方、熊本大学の強み(創薬科学、素材の収集、海外ネットワーキング、人材育成、PMO体制、ビジネス展開など)を基盤に、自立・自走できる国立大学への転換を目指す取り組みでもあります。共創パートナーには、アカデミア・民間企業目線を持った本事業体へのご理解をお願いしています。
こんな企業と出会いたい
ビジネス領域
- ヘルスケア
- 地方創生
- 農業
- 医薬品
- 教育サービス
- 創薬
- 生産技術
- 測定分析技術
- 未病
- 予防医療
オープンイノベーション実績
熊本大学 UpRod では、コア技術を活用した協業をこれまでに複数社との間で実施し、多くの共同研究や共同研究講座・寄付講座の設立を行ってきています。その経験とノウハウを生かして開始した本事業開始後も、オリジナル天然物バンクによる複数の製薬会社との協業や、アンメットニーズの高い疾患に対する創薬候補化合物に関する創薬協業も実施中です。今後も、創薬・健康食品・有用天然物・有用植物・植物栽培・コンサルテーションなどをキーワードに、様々な事業を展開していく予定です。
企業情報
- 企業名
- UpRod-熊本大学-有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業
- 事業内容
- 平成29年8月、熊本大学及び熊本県は、文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム事業」に採択されました(補助金額:約1.4億円/年〈国10割補助〉、5カ年)。 本プログラムは、熊本大学が誇る天然資源の「ものづくりプラットフォーム」です。さまざまな企業と連携し、高品質有用植物の安定供給を実現する栽培システムや、世界の植物の伝統・伝承医療用途などの情報を収載したデータベースを構築するとともに、有用植物・微生物などの天然資源の抽出・分析・評価を一貫して行うことで、革新的医薬品や健康食品などの創出に繋がる評価システムラインを構築し、創薬産業のイノベーションに繋げます。
- 所在地
- 〒862-0973 熊本県熊本市中央区大江本町5ー1
- 設立年
- 2017年
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