- 更新:2025年11月12日
「停電時にも自動で作動する無動力止水システムの共創開発 〜三重から発信する次世代水防インフラ〜」【TOKOWAKA-MIEオープンイノベーション2025】
宇野重工株式会社

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AUBAからのメッセージ

安達尚登
地域イノベーション推進本部 東海支社 東海支援1G三重県主催の「TOKOWAKA-MIE オープンイノベーション推進事業」。
宇野重工株式会社様は、松阪市に拠点を構え、橋梁・水門・補修工事の設計、製作、施工を手がける防災インフラのプロフェッショナルです。公共水門設計で培った水密構造設計技術や豊富な現場実績を活かし、停電時にも自動で作動する「無動力止水システム」の開発に挑戦されています。自然エネルギーを活用し、人的対応に依存しない新しい水防インフラを実現するプロジェクトです。
機構設計・IoTモニタリング・軽量素材開発などの技術をお持ちの企業の皆さま、社会を守る次世代インフラの共創に、ぜひご参加ください!
自社特徴
当社は三重県を拠点に、橋梁・水門・補修工事の設計・製作・施工を一貫して手掛ける、鋼を加工する製造部門を持った企業です。
橋梁・水環境・補修保全の3事業を柱に事業を展開しております。
近年の線状降水帯やゲリラ豪雨による浸水リスク増大を背景に、弊社の水門事業で培ったノウハウをもとに停電時にも機能する無動力型止水構造を新たな事業テーマとして掲げました。
従来の手動・電動・油圧式に代わる、自然エネルギー(浮力・水圧・重力)を利用した“自律的な止水”を実現し、地方インフラから産業施設まで、防災と省エネを両立する新たな防水ソリューションを共創します。
提供リソース
・公共水門設計で培った水密構造設計技術、および現場施工・維持管理の実績データがあります。
・簡易的な試作機の設計から製作までの対応が可能です。
・防災インフラに関する実務経験を持ち、NETIS登録技術としての展開を見据えた技術評価・導入支援体制を提供します。
解決したい課題
近年、ゲリラ豪雨や内水氾濫により、都市部・沿岸部・中小河川での浸水被害が深刻化しています。先日、三重県を襲った記録的大雨においては、四日市の地下駐車場が水没し、奇跡的に死傷者は出なかったものの、駐車していた約300台弱の車両が水没し、現在も復旧のめどが立っておりません。主たる原因は調査中ですが、今後、全国各地で同様の事態が発生する頻度は高まっていくと推定されます。
現在主流の手動・電動・油圧式の止水板は、停電時・夜間・無人化時に作動できず、人的対応が必須です。また、実際の現場においては一刻も早く避難する必要があると考えられ、設置する手間がかかるという課題もあります。
当社はこれらを解決すべく、自然エネルギーを活用した無動力な止水構造を開発し、「人がいなくても機能する水防インフラ」という新たな安心基盤を社会に提供したいと考えています。
共創で実現したいこと
無動力止水システムを社会実装するため、設計/制御・素材で共創を進めたいと考えています。
三重県をスタートにまずは近隣自治体や民間施設で実証し、NETIS登録・モデル実績化を目指します。
本事業では、社会実装に向けて無動力止水板の開発をテーマに設計/制御と素材の観点から製品開発を目指します。
■共創テーマ
自然の力で自律的に作動する無動力止水構造の共創開発
■共創イメージ例
・機構設計企業と連携し、浮力・水圧・重力を利用した無動力止水構造を開発
・重量物を浮かせるための浮力設計と素材選定ができる企業
求めている条件
・止水板を無動力で動作させるための機構設計ができる企業(例えば水量によって自動で板が立ち上がる構造など)
・止水板の「動作」や「環境」を検知・記録・通信して、自治体や維持管理者が現場に行かずに状態を把握できるようにするIoT企業
・FRP・複合材・耐腐食金属など、軽量かつ耐久性に優れた素材メーカー
・浮きや船舶など、浮力を用いた設計ができる企業

















