- 更新:2021年02月12日
日本における世界最先端医療の研究開発環境を最大限に活かし、肝疾患領域の細胞治療・創薬研究を通じて、医療イノベーションを目指しています。
カノンキュア株式会社

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自社特徴
・当社は、間葉系幹細胞を、独自に開発した低分子化合物により肝細胞へ分化誘導することで作製した肝疾患治療用細胞シートを再生医療等製品として提供し、新しい治療法の実用化について研究開発を行っています。
・本細胞シートは、鳥取大学医学部の汐田剛史教授が2008年に文部科学省の再生医療の実現化プロジェクトで全国で9名の研究者の1人に選ばれ、開発したものです。
・開発の基本コンセプトは、間葉系幹細胞のWnt/β-catenin経路抑制が肝細胞への分化誘導に繋がるという発見であり、汐田教授らが2007年に米国生理学会誌に報告した内容に基づいています。
・また当社では、Wnt/β-catenin経路抑制性化合物であるIC-2、HC-1、及びPNP3-13 を独自に開発しました。
・当社は、間葉系幹細胞を肝細胞へ分化誘導する複数の低分子化合物を活かして、長期的には低分子化合物の創薬事業への展開も予定しています。
・以上のシーズを事業化するため、2016年4月25日にカノンキュアを設立しました。
・新規に合成した低分子化合物の内、有望なIC-2、HC-1、PN3-13については、物質特許を取得し、米国・欧州・中国・台湾・韓国・モンゴル・インド等に各国移行中です。
・IC-2は肝疾患治療用細胞シートの製造に用いるのみでなく、肝癌・大腸癌への抗癌作用を動物実験で証明しました。 HC-1、PN3-13も抗癌作用、線維化抑制作用を有し、これら3化合物をリード化合物とした創薬事業に着手する予定です。
・なお、IC-2は、SARS-CoV-2 の感染抑制作用とCOVID-19肺炎の重症化抑制作用を有することが推測され、現在、開発案を検討しています。
提供リソース
<肝疾患細胞シート技術の提供>
・本細胞シートは、治療法のない非代償性肝硬変を対象疾患とし、肝線維化抑制、肝機能の改善、肝再生促進効果を有し、患者さんの臨床症状を改善し、肝発癌リスクを低下させることが期待できるものです。
・本治療では、患者さん自身の骨髄細胞を採取して加工し、細胞シートを作製のうえ、外科手術にて開腹し肝臓表面に移植するという方法を採用します。
・患者さん自身の骨髄細から細胞シートを作製し、患者さんの肝臓に移植するが、自家移植であるため拒絶反応を生じず、また、肝臓表面で数か月存在すると推定されるため、持続的で確実な効果が期待できます。
・肝硬変治療を目指した間葉系幹細胞投与の治験や臨床研究は他の研究機関等でも進められていますが、静脈内投与後に肺でかなりの細胞がトラップされ、肝臓に到達しないため、大きな治療効果は期待できず、また、肺梗塞などの副作用が懸念されます。そのため、外科手術により直接患者さんの肝臓表面に細胞シートを移植する本治療は、最も大きな治療効果を発揮することが期待されます。
・現状、肝線維化を治療ターゲットとする治療薬は存在しないため、肝線維化治療薬の開発は、肝硬変患者の肝機能と肝癌の発生抑止上、臨床的に重要かつ急務であり、直接的な肝線維化抑制効果がある当社の細胞シートには、大きなポテンシャルがあると考えております。
<新規化合物の創薬応用>
・本細胞シート作製に使用するIC-2、及びHC-1、PN3-13については物質特許を取得し、細胞シートに関連する特許と併せ、米国・欧州・中国・台湾・韓国・モンゴル・インド等に各国移行中です。
・IC-2は肝疾患治療用細胞シートの製造に用いるのみでなく、肝癌・大腸癌への抗癌作用を動物実験で証明しました。 ・HC-1、PN3-13も抗癌作用、線維化抑制作用を有し、これら3化合物をリード化合物とした創薬事業に着手する予定です。
解決したい課題
現在、肝移植以外に治療法のないUnmet Medical Needsである非代償性肝硬変の治療を行うための肝疾患治療用細胞シートの製品化に向けて、共創パートナーを模索しております。
共創で実現したいこと
非代償性肝硬変は約6万人ですが、肝移植の適応者数は2,500人であり、さらにドナーの不足により肝移植数は年間約500例程度のため、移植が受けられず多くの患者さんが死亡しています。この現状を変え、非代償性肝硬変患者の方々の治療を早期に実現するために、当社技術と新規化合物の融合である肝疾患治療用細胞シートを製品化するために必要な課題解決に共に取り組んで頂ける共創パートナーを求めております。
求めている条件
当社技術と特許の評価
事業開発コンサルティング
出資によるサポート
こんな企業と出会いたい
ビジネス領域
- 医療機器
- 医薬品
- 低分子化合物薬
オープンイノベーション実績
未実施。
企業情報
- 企業名
- カノンキュア株式会社
- 事業内容
- 肝疾患治療用細胞シートを再生医療製品として提供し、有効かつ安全な肝疾患治療法の実用化を目指して研究開発を行いながら、体内で肝臓再生を促進する低分子化合物の創薬事業への展開を準備しています。
- 所在地
- 鳥取県米子市西町86番地 鳥取大学医学部内
- 設立年
- 2016年
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